2024.11.15更新
周回遅れで地面師たちを見ました。頭の中で、「もうええでしょう!」とセリフがヘビーローテーションです。
実話を元にしたドラマですが、現実はもっと単純で荒っぽい手口だったそうですね…。土地取引に限らず、金融投資や新規事業など、美味そうな話ほど罠があるものです。
大きなお金を動かす際はくれぐれも慎重に。私も過去にクレーンゲームに投資して失敗した事がありますが、「まぁ、ええやろう」では本当にダメですね。
毎朝の掃除
私は腰痛持ちでして、近くの医療モールにある整形外科によく通っています。朝一で行くと先生が1時間前には来ていて、一人で掃除している姿を見かけます。医院の中だけでなく外回りまで掃除しておられます。その後、コロナ感染対策用のテラスの椅子を外に並べ、日除けのテントを張って清掃作業終了。
スタッフにお願いしてもよいのでは?と思うのですが、「患者さんが来る前に、掃除は自分でやるべき事だと思うから」との事でした。ちなみに、その医療モールで毎朝掃除をしているのは、その先生だけです。
この姿を見るだけで、とても安心感が湧きます。
最近では大谷選手のゴミ拾いが有名ですが、イエローハット創業者の鍵山氏が 53 年間トイレ掃除をしていたのもとても有名な話です。
素手でトイレを掃除をすることで、
・お客様が人として信頼してくれる
・色々なことに気付く人になれる
・きれいになったトイレを見て、毎朝、小さな感動を得ることができる
色々な効用があったそうです。
「たかが掃除、されど掃除」、「魂は細部に宿る」… 経営者として、色々考えさせられます。
商売で運を引き寄せるには整理整頓が欠かせないとよくいわれます。なるほど、業績の良い会社は総じてオフィスや作業場がキレイで機能的ですね。
診療は空手に似ている
先日、医療法人厚良会理事長 種市良厚先生が他界されました。いわゆるスーパーカリスマな歯科医師で、空手の有段者でもあられたのですが、
「菅君、歯科の診療は空手と同じだよ。何度も何度も事前に繰り返し練習することで、本番で患者さんにより良い治療を届けることができるんだ」
と仰ってました。
種市先生には、業界のことはもちろんですが、経営面でもとても多くの事を教えていただきました。
例えば、診療に集中するために、経営の大半は親友の上野さんが代表の法人に委託しておられました。こうした経営と診療(現場)の分業体制は今でこそ当たり前なのですが、その先駆者だったと記憶しています。
平成20年に弊社が主催した経営セミナーで、「人生の基本・17か条」というのを配られたのですが、全ての経営者に共通することですし、今見ても全く色褪せないのでいくつかご紹介します。
1. 人間の美徳は自己犠牲であり、人間の本性は私利私欲である
4. 現在は過去の努力の結果、将来はこれからの努力の結果である
7. プロは結果だ (診療技術、経営面も含めて)
10. 今の環境に感謝し、その恵まれた環境を次の誰かに渡すのが恩返しである(人材育成に関して)
12. 日頃出入りしている業者、周りの人を大切に
14. 人生は嘘をつかないのが一番楽な生き方。嘘を取り繕うのは労力が必要
17. 人間の価値は死ぬまでどれだけ人の役に立ったかで決まる
報酬は関係ないが、何故かだいたいは追いかけてくる
これからもお教えいただいたことを忘れず、皆様、そしてスタッフのために頑張っていこうと思います。
種市先生、本当にありがとうございました。
2024.11.01更新
ある時期まで、私は教師を目指してまして、一応教育実習以外は単位をとりました。
しかし、中学校時代の恩師から、
「菅、お前は教師には全く向いていない。教師という仕事は手からこぼれ落ちる水を出来る限りすくう仕事だ。お前みたいに、嫌いな奴、できない奴を片っ端から切り捨てるような性格では教師は務まらない」
と言われました…。正直むかつきましたが、当時の私は確かにそういうところがありました。(苦笑)
しかし、経営者も教師ほどではなくても我慢強くなくてはいけないと思うこの頃です。
スタッフを見ていると、0点の人なんて1人もいません。必ずどこか良いところがあります。配置転換や部署を変えたりしたら大活躍したなんて例はいくらでもあります。
若い頃は自分も尖っているため、人のできないところに目が行きがちですが、何が得意なのか?どこに適性があるのか?可能性を探ってあげることも経営者としてとても大事な事と思います。特にこの人材難の時代においては。
PROFILE
Takuma Suga
代表社員税理士
菅 拓摩
はじめまして 福岡から長崎までわりと広域に活動している税理士です。 社員300名いますが、経営者としても、税理士としても修行中です。