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口説き文句は何ですか?

2024.05.01更新

「すごおおい!」
「初めて聞いた!」
「昔ワルだったんだぁ!!」

これ、キャバクラで私達おじさん達を落とす口説き文句なのだそうです。ネタ元はすみません、名前は忘れましたが、その道のプロが書いた本でした。

改めて、よく出来ているなと思います。
上の2つはその人の事を肯定しています。ビジネスにおいて、まずは相手を肯定し、受け入れるのは大事なことだと思います。自分の意見は後で良いわけで。

逆に、
「え、大した事なくない?」
「あ、それ前に聞いた!」
と言われたらガッカリですし、腹も立ちますよね。

そして、3つ目なんですが、私たち50代は喧嘩に強い事が殊更に賞賛された世代です。
ジャイアン、ラオウ、シャア、ピッコロ、前田太尊、、、漫画の人気キャラたちもみんなちょいワルで圧倒的に強い。彼らに憧れていた頃を思い出して、少しワルだった(ワルを志向していた)ことを誇らしげに語りたい… 

そんな欲求を満たしてくれる存在に安くはないボトルを入れ、次も指名してしまう…わかる気がします笑

団塊ジュニアが昭和の遺物などと揶揄される昨今ですが、そんな可愛げのある世代だと思ってくれると私などは嬉しく思う次第です。

制度の意味は浸透していない

2024.04.15更新

このブログが載る頃にはちょうど桜が満開でしょうか?今年は花見をする方も多そうで賑やかな春になりそうですね。私もペットのイタチと近所の桜を見に行きたいと思っています。

 
さて、降って湧いたような大谷選手の通訳の賭博事件で、世間は結婚の時以上に大騒ぎしています。丁度先日、大谷選手自身による意見表明がありましたが、真相の解明はまだまだ先といったところでしょうか?

 
それにしても怖いのはSNSで、結婚の時は1時間も経たないうちに相手が特定されていました。通訳が解雇された時は、「あの通訳が賭博?まさか信じられない」から「裏切り行為で許せない!」という論調に変わり、さらには「実は彼はスケープゴートで、大谷選手が賭博をやっていたのでは?」という疑惑が論じられ、暫くはそちらの予測の方が大勢を占めていたように思います。
以前はマスコミが街頭で数名にインタビューして、民意を意図的に作り出していましたが、今は逆でして、マスコミがSNSでの意見やその趨勢を紹介しています。

 
思い出すのはある歴史小説の中で、「(明治維新は)これまでとは違う。商人や農民までが国家を論じるなんて事は今までなかった事だ…」と会津の松平容保の側近が時代の変遷を憂うシーンです。皮肉にも幕府の政策でもあった教育水準の高さが仇となり、新しい思想・民意が形成され、ついには維新という大きな変革が生まれました。

 
翻って、SNSはすでに「民意」を表す代表格になっています。X(旧 Twitter)で批判された政治家が最終的に辞職に追い込まれたり、タレントが失職したり、動物虐待と批判された地域の祭りがなくなったり…。
企業経営においても、SNSを活用して業績を伸ばせる可能性が存在する一方で、「いつ何を書かれ、批判に晒されるかわからない」というリスクがあります。良くも悪くもSNSは民主主義的な側面を加速・強調させていると思いますし、好む好まないに関わらず、この先ずっと付き合っていかなければならないのだと思います。

 
このSNSですが、私は税理士というお堅い職業にしては割と利用している方だと思います。ものすごく地味な業界だけに、特に採用活動には欠かせないと感じています。採用の専門家にコンサルティングを受けた事もあるのですが、その時注意点として言われたのは、

・特にXは仲間内ではなく、不特定多数(世間そのもの)が相手であることを強く意識する
・政治的な事、宗教的な事は書かない
・批判的なコメントはほどほどにしておく
・1日に何回も発信しない
・謙虚な姿勢で書くのを忘れない
・褒められすぎるのもよくない(揺り返しが必ず来る)

 
当たり前の事ばかりかもしれませんが、皆様の活動の参考になれば幸いです。

 
制度の意味は浸透していない

 
話は変わって、皆様の会社にも色々な決まり事、制度があると思いますが、どの程度その「意義」が浸透しているでしょうか?
例えば朝の掃除。弊社にもありますし、やっている企業が多いと思いますが、「何のためにやっているか?」はだいたい忘れられています…苦笑
給与制度の「特別な手当」などは、その時は何らかの意味があって作られたはずですが、数年も経つと大半のスタッフは「これ何だっけ?」という感じです。
せっかく会社を良くするための制度が、意義を伴わない決まり事に変質するのはとても残念な事です。時折で良いので制度を見直し、その意義を社内で再確認する事をお勧めします。

 
また、弊社ではよくあるのですが、時代にそぐわなくなって廃止すべき制度も多々あります。既に意義を失った制度は断捨離と同じで早めに無くしてしまうのも大事な事と思う次第です。

ゲームが変える現実社会

2024.04.01更新

NVIDIAが連日騒がれていますね。
元々はゲーム用の半導体チップを作る会社。すごいのはその処理速度で、実験で他社の20倍近かったというから驚きです。

50代の私からすれば、ゲームのイメージはドラクエかファミスタで、実社会とおおよそ関係ないものなのですが、ゲーム用の半導体が生成AIで世界のビジネスを変えているのですから、もうひたすら驚いています。

で、その生成AIですが、現役医師のXの投稿などを見ていると、患者の症状を適当に日本語で入力(それと音声で)するだけで、病名を2〜3に絞り込むことができ、しかもかなり的確なのだそうです。

となると、問診票に入力した段階である程病名が特定され、医師はその選択肢から最終判断を下す…今までとはかなり違う流れになるのかもしれませんね。

事務職に関して言うと、生成AIの行き着く先は人の手が要らない世界。これは大きな流れでしょう。しかし、ビジネスには責任がつきまといます。これは今の所AIでは代替できない。

ですから、これからますます「選択する」「決断する」「責任を取る」という能力が問われるのではないかと思っている次第です。

メジャーな友人

2024.03.15更新

毎年この時期に太宰府天満宮に梅を見に行きます。ここにはもう一つ楽しみがあって、梅の蜜を吸いにくるメジロの撮影です。が、今年は天候不順で梅が一斉には咲かず、メジロもいない。仕方なく梅ヶ枝餅だけ食べて帰って来ました。温暖化の影響はこんな所にも現れてますね。

 
メジャーな友人

 
さて、私の小学校時代の友人に面白い人がいます。名前は西畑誠君。もしよければ、今検索してみてください。いかにもインテリ風な顔が出てくると思います(笑)

彼自身語っていたのですが、日本での学歴は大した事なく、就職超氷河期だったこともあって、父親から「どうせ就職できないなら、アメリカに留学したらどうだ?」と提案され、シアトルへ。これが彼の人生を劇的に変えました。ちなみにネットではアメリカでMBA取得と格好よく書かれてますが、アメリカでは楽しく遊んでいたとの本人談です。

留学後、彼はYahoo!という企業が日本法人を作る事を知ります。半信半疑で就職し、結果としてネットオークションの仕組みを作りました。これが今のヤフオクです。そうこうしている間に、Appleという企業から誘われ、これまた半信半疑に入ったそうです。いうまでもなく、あのiPhoneのAppleです。ここでは幅広くマーケティングの仕事をしたのだとか。
次に行ったのがGoogle。ここでも日本での売上拡大で活躍した彼は、同じビルにあるメルカリから社長直轄のマーケティング部隊に誘われ、転職しました。

よくもこれだけ、わらしべ長者のようにメジャー所を渡り歩いたと思います。絵に描いたようなサクセスストーリーで、久しぶりに会った時はひたすら驚きました。そして今、彼の肩書きはなんと、ゴーゴーカレーの社長です。いわゆるフードテックを推進すべく奮闘しており、55 歳までに世界一を目指すとのこと。カレー屋で、しかも世界一と言われてもどのくらい大変なのか全くピンと来ないのですが、彼ならやり遂げそうな気がします。
こういう同級生がいる事は本当に励みになります。50 歳はまだまだ通過点。絶えず夢を持ち、チャンスが来たら迷わず挑戦せねばと思う次第です

 
あなたは〇〇な人ではないかもしれない

 
その西畑君ですが、私が知る限り大人しくて、周囲にジョークを飛ばすタイプでもありませんでした。今はとても堂々としていて、話も面白い。かなりというか、180度印象が変わりました。親からもらったDNAはもちろんあるのでしょうが、それ以上に周囲の環境や努力で人は変わるのだと思います。

よく若手が、私は〇〇な人だから…と言うのを聞きます。

・営業が苦手
・初対面が苦手
・人前で話すのが苦手
・事務作業が苦手

しかし、その大半はほんの少しの経験、しかも大した努力もせずに決めつけている…いわばピーマンの好き嫌いみたいなものです。やらせてみたらすごく適性があった…なんて事はそこら中にあります。
今の20代は特に、周囲が遠慮して、嫌いな事を無理矢理させられたなんて経験はあまりしていません。本人が好きな事だけやって成功すればそれが一番ですが、若い頃の好き嫌いなんて本当にアテにならないものです。

 
年長者が経験則で適性があると思ったら、説得してやらせてみる事で大きな花が咲くかもしれません。翻って、少なくとも30代までは自分の可能性を自分で狭めないようにして欲しいと思います

今の不得意は将来の得意技?

2024.03.01更新

子供の頃、ピーマンが嫌いでした。今は好きです。
子供の頃、らっきょうが嫌いでした。今は好きです。
子供の頃、ニュースが嫌いでした。今はニュースしか見ません。

 
男性なら、女性への考え方が変わるのもよくある話。
若い頃はとにかく外見が大事だったのに、年と共に外見より雰囲気や価値観が大事になったり。

 
23年前、私は会社を突然引き継ぎましたが、とにかく営業というものが嫌でした。苦手でした。
セミナーは、あがり症なので30分も話すのが堪らなく嫌でした。
しかし、会社の発展のため嫌々ながらやっていくと次第に慣れ、
・新しく人に会うのが楽しみ
・セミナーは最低90分枠が欲しい
と、かなり好きな部類の仕事となりました。逆に、あまり使わない単純記憶や正確な事務能力はかなり衰えました。苦笑

 
若い頃の価値観や得意・不得意は全くアテになりません。
その後の環境、努力・研鑽でいくらでも変化します。逆も然り。得意な事も磨かなければ腐ります。
20代、30代なら即座にいくらでも自分を変える事が出来ます。今の価値観や好き嫌いに囚われすぎず、やりたい事を存分にやる事をお勧めします。
そして仮に今、仕方なくやっている事があるとしても、努力していれば、将来必ずあなたに何らかの恩恵をもたらしてくれるはずです。

ベンジャミン・フランクリンから学ぶリーダーシップ

2024.02.15更新

先日、歯科医院の開業セミナーの講師で久しぶりに沖縄に行きました。
沖縄は人口が増えている割に歯科は増えていません。医科もほぼ横ばいです。なので、医療ニーズは今後ますます増える予測で、建築費の高騰にも関わらず金融機関は積極的に融資をしています。

その建築業の方に話を聞くと,今後も建築費は下がらないだろうと口を揃えます。少し調べると、例えば国税調査の「大工就業者数」は、現在30万人ほど。これは20年前の半分でしかありません。しかも、60歳以上の方が約半数を占めます。建設業全体の就業者数もピーク時の30%減です。

円安、資材輸送費、資材の高止まりなど色々な要素が組み合わさりますが、建築価格は今後も簡単には下がらないと考えた方が良さそうです。ですので建築を伴う設備投資にしても、住宅にしても「いつ建てるべきか?万博が終わるまで待つべきか?」と質問された際は、「今でしょ!」(←古くてすみません…)と答えるようにしております。

 
ベンジャミン・フランクリン

 
さて、今日は最近読んだ楠木建氏の著書「経営読書記録」からベンジャミン・フランクリン(1706~1790) をご紹介します。既によく知っているという方、もし私の説明が間違っていたらこっそりご連絡ください(笑)

彼はアメリカでは建国の父として知られていますが、「凧をあげて雷が電気であると証明した人」の方が馴染み深いでしょうか。しかし彼はいわゆる専門家ではなく、「究極のジェネラリスト」だったそうです。実業家、政治家、外交官、物理学者、気象学者・・・今でいう多動力を地で行く人だったようです。
印刷工から始まり、実業家として大成功しましたが、信条は「信用第一」で、事業で成功するために13の徳目というのを弱冠23歳で打ち立てています。

『節制 沈黙 規律 決断 節約 勤勉 誠実 正義 節度 清潔 平静 純潔 謙虚』
これだけ見ると宗教っぽいのですが、彼の面白さは「そのようにすることが結果的に自分の利益になる」と考えていたことでしょう。
例えば、「節制する→人から信用されやすくなる→仕事が増える→勤勉に働けば財務的に豊かになる→お金が心に余裕を与える→道徳的な人格形成に役立つ」みたいな感じです。もっとも最初に志向した「(イエス・キリストのような)完璧な人間」にはなれなかったと述懐しています。

 
彼については有名なエピソードがあります。 

フランクリンの住んでいるフィラデルフィアは道路が舗装されておらず、いつもグチャグチャに汚れていた。そこでまず、清掃してくれる人を探した。候補者は「全ての家が6ペンス(今の3000円くらい?)出してくれればやってもよい」とのことだった。
フランクリンは、道路沿いの各家庭に「道路がきれいになれば毎日靴を磨かなくてすむ、洗濯も楽になる、人通りが増えて商売繁盛する」等々、住民の実利を訴えたところ、なんと全ての家が清掃に賛成した。かくして道路はキレイになったが、「どうせなら舗装しよう」という世論が出来上がり、道路は見事に舗装され、フランクリンの当初の目的は達成された。


  
これはリーダーシップというものを考える上でとても考えさせられます。
というのも一人の反対、犠牲を出さずに目標を達成して、しかも関わった全員が利益を得ることができているからです。
会社経営をしていると、敵を倒すとか、誰かに無理を強いなければならないとか、何かを得るために何かを捨てなければならないという場面によく遭遇します。しかし、全員が納得できないとしても、常に全体最適を考え、目標が最短ルートで達成されるよう考えるのが経営者の努めだと思います。

経営学者の楠木建氏はフランクリンを以下の趣旨で評しています。「フランクリンは人間の本性やそれによって構成される社会の本質を理解していた。本質を掴む人は今も昔も同様の成果を得る」
豊臣秀吉や劉邦でも似たような逸話が残っていますが、人間の本質はなにか?人間が本当に求めるものはなにか?経営とはそれを考え続けることなのかもしれませんね。

母ちゃん、ごめんなさい

2024.02.01更新

受験シーズン到来ですね。
私はこう見えて国立附属中の出身です。年末に実家の掃除をしていて、偶然中学校時代の成績表を見つけました。

「小倉地区8500人中482番」

これだけ見ると悪くないのですが、
志望校(小倉高校)には見事に落ちました・・・。
ここ一番に弱いのは今も変わらないです。

ちなみに、私の学年は3クラス135人いて、78名が小倉高校に合格。その内40名が私が学級委員を務めるクラスでした。
では、みんな脇目もふらずに勉強していたか?というとそうでもなく、文化祭などのイベントごとがあると日が変わるまで残って練習していました。団結力はなかなかのものだったと思います。
あ、私が不合格だったのは、そういう行事に熱中してほとんど勉強しなかったからです。
今更ですが母親に謝罪します。本当にごめんなさい。

さて、仕事柄色々な会社を見ますが、業績を安定して伸ばしている会社は、一度やると決めたときの団結力、徹底力が凄いです。
逆に、伸び悩む会社ほど「自主性、個性が大事」などといって幹部や社員を甘やかしています。
個性の尊重も大事でしょうが、社として決めたことをやらないのは単なる「ワガママ」「怠慢」です。

これらは徹底排除しないと会社はいつまでたっても発展しませんし、そのスタッフもダメ人間になります。まさに三方悪しです。
採用難の時代ですが、「辞められると困るから」とスタッフを甘やかすのは避けたいものです。

私の尊敬する関西の経営者が言ってました。
「社員が社長の上に立つような会社はあきまへんで」
まさにその通りだと思います。

成功する要因とは?

2024.01.15更新

新年おめでとうございます。旧年は大変お世話になり、心から感謝申し上げます。
昨年末、今年の一文字は「虎」でなく、「税」でした。振り返れば増税への批判殺到、慌てて減税、そして脱税発覚と、何かと税金が話題になった年でした。弊社は例年と変わらず、今年も適正な申告と最少の納税を最大のサービスとして皆様にご提供したいと思っております。

20数年この仕事をして、様々な会社様を見てきました。その中で私なりに成功する要素について話してみたいと思います。

 
慎重派よりチャレンジャー
年末にチャレンジングという言葉が金融界隈で話題となりましたが、事業の盛衰速度が極めて速い昨今は、武田信玄のような山のように動かない人よりも、上杉謙信のように思い立ったら即行動という人の方が成功する確率が高いように思います。
私が懇意にしているA社長は、複数の金融関係の企業を立ち上げた上に、飲食業まで手がけておられ、本当に多才・多彩な方です。その社長曰く、「何か新しい事を見つけるとワクワクして居ても立ってもいられなくなる」との事でした。そして、不思議なことにある事業が後退期に入ると、後で始めていた事業がそれを補うのです。
社長の時流を読む才能や研究熱心さ、そして社員を大事に思う心が運も引き寄せているのかもしれませんね。年齢が50歳を過ぎると、失敗したくない一心でどうしても守りに入りたくなりますが、社長の即断即決で攻める姿勢を見習いたいと思います。

 
無借金より大借金
この仕事をしていてつくづく思うのですが、「借金も財産のうち」というのはおおよそその通りです。そもそも借り入れするには企業体力と信用が必要です。例えば、借り入れ100億円となると、最低でも安定して10億円位は利益が出ている必要があります。
一方で借り入れをして会社のBSを大きく見せ、大きく商売するのはリスクがあり、とても勇気が要ります。しかし、リスクのないところにリターンはありません。かつてアサヒビールは借り入れで積極的に投資を行い、シェアで6倍以上差があったキリンビールに追いつきました。弱者が強者に勝つにはどうしても借り入れという手段(ハッタリ?)が必要だと思います。もちろん、返済不要の資本調達でも構いません。

 
キレキレより好感度
業種にもよると思いますが、高学歴の方が事業で成功する確率は低くはありません。東京大学を出たベンチャーの社長と話していると、「これは搭載しているエンジンが違うな」と感じることが多々ありました。しかし、キレがありすぎる人は、往々にして人的なトラブルを起こす傾向があります。そのベンチャー企業の社長は上場しながらスタッフとのトラブルで解任され、会社の業績もパッとしないままです。
知恵者で有名だった黒田官兵衛を、司馬遼太郎は「知恵が腫物のように剥き出しになっていることが災いして秀吉から嫌われ、大大名になれなかった」と評していましたが、優れた経営者ほど知識をひけらかさないように思います。
奥ゆかしさが、ある種の魅力になり人を惹きつけている…そのように感じます。日露戦争で陸軍大将を務めた大山巌は、若い頃は秀才で鳴らしたそうですが、歳をとるにつれ、その才能を隠し、緊迫した場面でもジョークで周りを和ませていたそうです。何かの参考になれば幸いです。

 
長期より短期勝負
これは以前にも書きましたが、京セラが長期の計画を立てない事は有名ですよね。私の場合は、「凡人に3年後なんてどうせわからない」ので、今年やるべき事を書き出し、年末に進捗度合いをスタッフとチェックしています。すると意外と達成している事に気付きます。
大学受験と同様ですが、毎年の頑張りこそが長期的な成果につながると思っており、5年計画などにすると、怠け者の私は「まだ5年あるから来年やればいいか…」とすぐに油断してしまいます。なので、単年度を重視するのは今年も同様です。
コンサルタントなどが好む中期、長期計画は社長の頭の中にあれば充分で、また、仮に作ってもそれに縛られる必要も全くないです。

 
さて、年頭から好き勝手に書かせていただきましたが、今年もスタッフとともに皆様のため知恵を絞りたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。