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問題の捉え方を変えてみる

2025.03.17更新

近年、レストランなどで北海道産のワインを勧められることが増えました。聞くと、温暖化でピノノワールなどの品質の良い葡萄が取れるようになり、割安で美味しいワインが飲めるからとのことです。たった50年ほどの間にこれほどの気候変化があって大丈夫なのかな?と思わざるを得ません。本州以南では桜が咲かなくなるというのも、この分だとあり得る話なのかもしれませんね。

 
問題の捉え方を変えてみる

仕事でもプライベートでも、悩みは誰にでもあると思います。大問題にぶつかり、その事で頭がいっぱいで他の事が手につかないのは誰しも経験があることと思います。私も最近は多少慣れましたが、部下のミスでイライラしたり、頑張っていても成果が出ずに悩むのは日常茶飯事です。

しかし、そうした悩みの大半は取るに足らないものだと最近読んだ本「悩まない人の考え方」にありました。たしかに、心配事の90%は実現しないとよくいいますよね。仕事上の悩みをうまく対処している人は、失敗やミスを区分して、違うものに転換しているとの事です。
つまり、本当の失敗・ただ思い通りに行っていないだけに分けており、日頃の「失敗」の大半は後者なのだと。なので失敗をしたとしても、「どうすれば当初描いていた姿に軌道修正出来るか?」しか考えないとの事でした。決して楽観主義ではないのですが、なるほどこのように考える方がポジティブですし、少なくとも今よりはイライラしなくなるかなと思います。

ちなみに、経営的に成功した人が集まると、成功自慢ではなく、失敗自慢で盛り上がるのだそうです。そのくらい失敗が成功につながることを体感している証拠かもしれませんね。

 
経営は好き嫌い

私はアニメの初代ガンダムが好きで、特に敵役(悪役)のシャア大佐が好きです。主人公のアムロはどちらかと言えば嫌いです。他にも秀吉が好きで、家康は嫌い。新撰組が好きで、薩長は嫌い…こうしてみると、負けた側が好きなのかもしれませんね。

経営学者の楠木建博士は、「経営者は博愛主義の人こそ素晴らしいように思えるかもしれないが、孫さんにしろ、永守さんにしろ、優れた経営者ほど好き嫌いがものすごくはっきりしている。そして好きな人としか付き合わないし、好きなことしかやらない。」とかつて仰っていました。確かに好きな事でないと夢中にはなれませんし、夢中でやらなければ大した成果も出ないでしょう。
単純な私はそれを読んでからは、好き嫌いは割と表に出すようになりました。笑

 
好き嫌いと善悪は違う

しかし、好き嫌いと、善悪を判別するのは、似ているようでまた別の話です。私は好き嫌いが激しいのと同時に、物事を善悪に区分したがる悪い思考癖があります。これは日本人には非常に多いそうで、水戸黄門や半沢直樹などの勧善懲悪のドラマがもてはやされるのも、そういう日本人の性質に合っているからなのだとか。

ところが、経営において、正しいこと・悪いことを峻別しすぎるのはマイナス作用の方が大きいようです。例えば、「不正を許さない!」とばかりに、あまりに規律や監視を厳しくすると会社の中がギスギスしてしまいますし、仕事の効率も落ちます。また、悪いと思うものに対しては、これを排除することになりますが、厄介なことに善悪は時間の経過やその人の立場によって、容易に変わるのです。

先程のガンダムの例で行くと、ジオン軍は悪役として登場していたのですが、ジオン国は地球連邦から植民地的な支配を受けていて、これに反旗を翻したわけで、ジオンにはジオンなりの正義があるわけです。そしてジオン軍のパイロットたちから見れば、主人公アムロの操縦するガンダムは、出会えば必ず殺される、無慈悲な「白い悪魔」。要するに「悪」なのです。

物事を善悪で捉えすぎると、思考や付き合いの幅が狭くなり、結果として無用の敵を作り、チャンスロスにも繋がりかねません。好き嫌いは感情なのである程度どうしようもないとしても、善悪は入れ替わることがあるというのを頭に入れておけば、より幅広く物事を考え、いろいろな人と付き合えますし、そこで得られるものもたくさんあるのでは?と思う次第です。
なんだかうまく纏められず申し訳ないのですが、何かのお役に立てれば幸いです。

日産車が売れてないけど、ポルシェは?

2025.03.03更新

私の自宅マンション。6年前で平均売出し価格が約5000万円でした。
昨今、近隣のマンションは1.6〜2倍で売り出されているようですが、当時は「高っ!」と思いました。世帯の平均年収は800〜1000万円くらいでしょうか。

で、マンションの駐車場約200台を見渡すと、ポルシェ(カイエン、マカン、911など)がやたら多いのです。他はメルセデス、アウディ、そしてレクサス、BMW、トヨタの順。最近話題の日産車を探すと3台しかありませんでした。スカイライン、Xトレイル、フェアレディZ。しかも年式がえらく古いので、こだわりの車なのかなと。

ポルシェが多いのは、地元のメルセデスのディーラーが取り扱いを始めたのが影響しているのでしょう。それにしても日産車の人気のない事…。凋落と言っても良いかもしれませんね。32Zに憧れた世代としては悲しすぎますが…

しかし、そのポルシェもアウディも世界的に見ればあまり売れてなくて、対昨年はマイナス成長との事。事実、フォルクスワーゲン社は工場閉鎖を含めた大リストラを発表しています。
どんな企業も必ず調子が落ちる時が来ます。

そして大きな企業ほど過去の栄光のためか、簡単には変われないものです。日産がホンダの傘下に入るのを拒否したように。

その点、中小企業は社長の思い一つでいくらでも変化できます。変なプライドや過去は捨てて、変化し続ける事こそが大事なのだと思うこの頃です。