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得意なことに資源を割く

2022.07.15更新

皆様こんにちは!
先日、山の中でカタツムリを発見しました。よく見ると、右巻きになっているんですね。ネットで調べてみると、「葉っぱなどの餌をより効率的に食べるために、ほとんどのカタツムリは右巻きである」とのことでした。
生物の適応力には感心させられることが多いですが、カタツムリもちゃんと適応しているんですね。ちなみに、このカタツムリ、翌日も同じところにいました。あまり活動的ではないようでした。笑

得意なことに資源を割く
こんな事を言うと叱られるかもしれませんが、私は税理士の業務が本当に苦手です。正確には、帳簿の残高を合わせたり、差異の原因を探したりといった細かい作業がとにかく不得手です。
本の読み方は斜め読みで速いけれども雑ですし、とにかく面倒なことが嫌いなのは子供の頃から変わりません。なので、入社した当時は1週間で「この仕事は恐ろしく向いてないから辞めよう」と真剣に思いました……。

逆に、節税のアイディアや資金繰り対策を考えるのは大好きです。なので、なるべく好きな仕事に自分の時間を使うようにしていす。ジョン・C・マクスウェルは、著書『「人の上に立つ」ために本当に大切なこと』のなかで、「リーダーは焦点を絞るべきだ」と述べています。例えば、イチローはヒットを打つのが得意ですが、彼が盗塁の練習ばかりしていたら、おそらく 4367 本ものヒットは打てなかった……という具合です。

では、どのように時間や労力を振り分けるべきか?マクスウェルによれば、
理想の比率は70:25:5なのだそうです。
70 得意なことを磨く
「得意なことがない人はいない」とドラッガーは語っていますが、誰しも得意なことがあります。これに大部分を割くべきということです。
25 新しいことに挑戦する
得意分野をさらに伸ばすために、新しいことに挑戦する。例えば、交渉が得意な社長が行動心理学を体系的に学ぶ 等です。
5 弱点克服に割り当てる
野村克也監督は「弱点はなるべく減らしたほうが良い」と語りましたが、そればかりやっていると気が滅入りますね……。

私の場合は、私の弱点を得意とするスタッフの手を借りることで回避しています。
「25」は新しい手法の学習や情報収集、実践ということになるかと思いますが、これは皆様のためにも継続してチャレンジしなければと思う所存です。
上記は人事を考える上でもとても役に立ちます。営業が得意な人にはやはり営業をさせたほうがイキイキとします。業務の正確性を磨くために財務の勉強などをさせるのも一案ですが、それはあくまで得意なことを磨くための 25 もしくは 5 の範囲内にすべきでしょう。

弊社で最近、「これは当たりだった!」と思うのは、広報・採用の専門部署を作ったことでしょうか。
広報リーダーの T さんは元々総務で、秘書希望だったのですが、ある時広報をやってみないかと、半ば強制的にお願いしました。
理由は、
▪広報と採用は表裏一体なので同じ人がやったほうが効率が良い
▪Tさんは性格が明るく、ユーモアがある
▪総務にいたので、会社のことをよく知っている
▪秘書希望なだけあって、周囲に気が利く
▪誤字脱字を探すのが私の 100 倍上手い(細かい)
▪見た目より根性がある からでした。

当初は社内でも「広報なんて必要なのか?」という意見もあったようですが、今ではなくてはならない部署になっています。逆に税務や経理をさせたらすぐに辞めていたでしょうね。笑
皆様もご自身やスタッフのスケジュールを振り返って、得意な業務に時間を費やせているか確認してみてください。
意外なところに改善点、突破口が隠れているかもしれませんよ。

新人には教えて、褒めて、そして・・・?

2022.07.01更新

スタッフの教育で悩んでいる経営者はとても多いと思います。
かくいう弊社もスタッフ教育は試行錯誤ですが、私自身が気をつけていることはいくつかあります。

入社したては「教えて、褒める」

新人時代にご自身がどのくらい「デキない社員」だったか思い出せますか?
でもデキなくて当たり前なんですよね。最初からデキる人なんていませんし、
そもそも何も知らないのですから。

私が新人の時、


「すみません、◯◯産業への支払いは何の科目ですか?」

お局の先輩
「人に聞く前に自分で考えなさい!(怒)」


「・・・。」

初取引だし、インターネットでも会社情報がないのに、一体どうやって調べるのか?
怒っている意味がわからんわ!!(怒怒)

と、そのお局先輩に対する不満は募るばかりでした。

てなこともあって、新入スタッフには
・3秒わからなかったら先輩に質問すること
・同じ質問をしないようにメモを取ること
と周知しています。

また、そんなに責任の重い仕事はしていないわけですから、
たとえ失敗しても叱ることは滅多にありません。
それよりも出来るようになったことを褒めてあげたほうが、本人の自信もつくし、成長が速いです。

今ひとつ!

人は出来事のピークと最後(エンド)、特にエンドのインパクトがとても強いのだそうです。
俗にピーク・エンドの法則と言います。
例えば、叱られっぱなしでその場が終わると、叱られた記憶と嫌な感情だけが永遠に残ってしまいます。
そんな時は、
「ま、しょうがないな。期待しているから次はきっちり頼むぞ!」
と、ポジティブな言葉をかけてあげれば、叱られた記憶を励まされた記憶が塗り替えてくれます。

「叱ったら、励ます」

これも大事なことかなと思います。