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与えられた才能を何に使いますか?

2023.02.01更新

先日、今年こそは海外旅行に行こうと見積もりを取ったら、コロナ前の 1.5 倍でした。円安を差し引いても、改めてインフレを実感しました。国内旅行に切り替えようと沖縄方面を検索すると、こちらはほぼ 2 倍になっていました…。結局わずかに貯まったマイルを使っての北海道に落ち着き、安宿を渡り歩く格安旅行に。それでも大好きな馬達に会えるので楽しみで仕方ないです。

その才能を何に使いますか?

中学生の時、私に大変大きな影響を与えた先輩がいました。野球部のキャプテンで生徒会長。成績は学年ダントツ。当時のラ・サールに楽勝で合格したスーパースターでした。まぁ、お世辞にも格好良くはなかったのですが、私も肥海もこの先輩から多大な影響を受けました。

1 番教えられたのは、「人前で頑張ることは決して恥ずかしい事ではない。頑張らない奴こそ非難されるべきだ」という事でした。この年代は努力している姿を見せるのが何故か気恥ずかしく、真面目に努力する人を揶揄する風潮があったのですが、先輩は完全に逆をいっていました。

その先輩に再会したところ、就職した大手損保会社をあっさり辞めて、中学校の先生になっていました。「先輩ならめちゃくちゃ稼げるでしょうに、なんで先生なんですか?」と失礼と思いながらも聞いたところ、「俺は親にもらった才能をビジネスには使うべきでないとわかった。どうも悪用してしまう気がする。」との事でした。

そして、子供達にエネルギーを注ぐことに生き甲斐を見出し、寮長をしながら地元の悪ガキ達を指導するのが楽しくて仕方ないと語っていました。

勉強が出来ても欲に負けて罪を犯し、捕まる人はたくさんいます。逆に、学生時代の偏差値とは関係なく世の中に大きく貢献する人もたくさんいます。もらった才能を何に使うか?才能を活かしてどれだけ社会に貢献するか?人生の価値は稼いだお金ではなく、他人への貢献の量で決まるように思いますし、スタッフにも事あるごとにそのように話しています。 

追い込まれた人が勝つ
筋トレが相変わらずブームで、「パワーっ!」という雄叫びを毎日のように聞きます。筋肉は負荷をかけることで傷つき、成長ホルモンが出て、超回復する。それを繰り返すことで太くなるそうです。 

この回復の過程は生きていくことにもかなり似ているというか、そのものだと思います。私は歴史上の人物、経営者の伝記を好んで読みますが、苦労せずに成功した人は見た事がありません。私の周りにも大きな会社、多額の利益が出ている会社は数多くありますが、問題のない会社は 1 社としてないのです。経営は日々ストレスと向き合うことでもあると思います。

会社が成長していく過程ではピンチが必ず訪れます。
・幹部が裏切った
・取引先から切られた
・銀行から支援を打ち切られた
・誹謗中傷でブランドがダメージを受けた
経営していればよくある話で、私もこの 20 年ほどで色々経験しています。問題はその時どうするか?でしょう。

これは、かの稲盛和夫氏も仰るように、「困難と思われる道を選ぶ」しかないように思います。ピンチを脱した会社は、そのピンチが大きいほどその後大きく成長するものです。あの時追い込まれて、立ち向かったからこそ今がある… これもまたよくある話だと思います。

経営者が筋トレ好きなのは、負荷をかけた後の成長を体感しているからかもしれませんね。
さて、この稿がつく頃には梅も咲き出すことと思います。寒いですが、元気に頑張りましょう!