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居心地の良いところに留まるのはリスクである

2023.03.15更新

かつて岩盤浴がブームになりました。
コンビニ跡地などにドンドン出来ましたが、あっという間にブームが去り、今ではほとんど見かけなくなりました。ちなみに、同ジャンルでゲルマニウム温浴というのもありましたね。

これは、
・ニーズに対して施設が増えすぎた
・衛生に対するバッシング
・顧客が飽きた

などが衰退の原因でしょうか。

岩盤浴に限らず、いつの間にか消えたものはいくらでもあります。タジン鍋、タピオカ、高級食パン、高音質オーディオ…などなど。顧客のニーズは絶えず変化し、サービスは必ず劣化・陳腐化します。ですので、絶えずアップデートしないと取り返しがつかない失敗をする可能性があります。

しかし厄介なことに、ある程度成功した人ほど、過去の成功手法に囚われ、劣化の波に飲み込まれやすいようです。居心地の良いところに留まろうとするのは人の本質ですが、経験上それを理性と根性で打破しなくてはならないと思います。

ライバル達は成功者であるあなたに勝つために必死の努力・工夫をしているわけで、気持ちよく寝ているとあっという間に抜かれてしまいます。

経営は長旅でもあります。
ずっと全力で走り続けることは不可能ですが、居心地の良いオアシスでしばし休んだらすぐに出発!
次の困難の先にはもっと大きな成功がある!!

…そう思ってチャレンジを繰り返すのが王道ではないかと思う次第です。

任せたほうが上手くいく

2023.03.01更新

先日ゴルフをしていると、カワセミがいました。
写真愛好家には最も人気のある鳥で、「カワセミがいたぞ!!」と私は大興奮だったのですが、肥海と他の 2 名は「それで…?」と無反応でした。そういう私はおそらく BTS が隣でご飯を食べていても無反応だと思います。興味がない=存在しないのだと改めて思った次第です。

任せたほうが上手くいく
皆様の会社では、スタッフにどのくらいの権限があるでしょうか?ある会社は 1 万円の物品購入でも稟議書と代表者の決済が必要らしく、未だに紙ベースの稟議がとにかく多いとの事で、代表者のところで稟議が渋滞し、物事の決定がやたら遅れるか、ルールを無視するのが常態化しているそうです。
また、スタッフ 1000 人規模の会社で、社長が 3 万円以上の購入には全て目を通しているというのも聞いたことがあります。月の稟議決裁は 500 件を超えるのだとか。
これらは、過去にスタッフによる使い込みを経験しており、不正防止のために行われています。しかし、いちいち稟議を上げる側の労力も大変ですし、何より中間管理者の決済する、すなわち責任を取る能力が育ちませんから組織効率的にどうなのかな?と思わざるを得ません。

弊社でも以前は 5 万円が代表決済の基準でした。今は各社長、支社長 1 件 100 万円までの決済権限があります。それ以下でも相談してくることはありますが、反対した事はほぼないですし、基本は任せています。また、幸いな事に今のところ不正支出でスタッフを罰したことはありません。
但し、目標管理は厳しく行っていますから、決して放置しているわけではないです。利益が出ない部署に関しては時折総勘定元帳を見て無駄がないか見ています。
基本的に、経営者は誰かに監視されるのが嫌いですよね。命令されるのも然りです。しかしそれはスタッフも同じです。できる限り権限を与えて、任せた方が判断力も育ちますし、何よりやる気をもって仕事に当たってくれます。

先日のメルマガにも書きましたが、スピードが要求され、かつモラルの水準が上がっている現代では、性善説に基づいた経営の方が成果を出しやすいですし、経営も楽しくなります。同様の事はアンカー・ジャパン CEO の猿渡氏も著書の中で書いておられました。目の前に稟議書があれば、「これは本当に私自ら考えるべきことか?」今一度検討されてはいかがでしょうか?
かくいう私も、「もっと任せられる部分があるな…」とこれを書きながら思いました。

数打てば当たる

最近、WEB マーケティングについて色々な業者さんと話す事が多いです。自社の事もそうですし、お客様とマーケティングを一緒に考える事が増えました。ほとんどの企業はとりあえずHPを作ってそれで終わりになっています。
しかし、実際に新規のお客様を獲得しようと思ったら、作ったHP を目立たせる必要があります。となると、Google のマップ上に表記される MEO 対策が必須ですし、場合によってはキーワードによる広告が必要です。ちなみに、MEO は制作段階から取り組まないと効果が出にくいとの事です。
また、新規でお客さんを獲得したい場合は、企業に対する口コミ対策がとても重要になります。もし悪い口コミが書かれた時、相手がわかるなら直接連絡して謝罪した方が早いです。相手が不明でも WEB 上で対処する事で大半の炎上は防げます。
WEB 戦略に関して言うと、私の感覚は「数打てば当たる」です。
HP、リスティング広告、MEO、YouTube、オウンドメディア、各種 SNS…やるべき事を全てやると、打率が上がり、ホームランの本数も増える。やらなければまるで当たらない。何が決定打になるか非常にわかりにくいのが難点ですが、本気で取り組むと必ず成果が出ますから諦めずに対策してください!

生徒会長になったことはありますか?

2023.02.15更新

このブログを読んでいただいている経営者の方は、その多くが学生時代にリーダー格だったことと思います。生徒会長、学級委員、部活のキャプテンなどなど。

元トリンプジャパンで19年連続増収増益を達成した吉越浩一郎氏によれば、リーダーの素質というのは生まれついてのものだそうで、大人になって急に身につく事はまず無いのだそうです。

創業者はほとんどの場合、リーダーの素質を持っています。

しかし、子供にその素質が受け継がれるか?というと、それは遺伝というよりはくじ引きみたいなもので、むしろそうでないことも多いように思います。

学生時代にリーダーの経験がある方は、自分なりに人を動かした経験(成功事例、失敗事例)と統率するノウハウを持っています。しかし、リーダー経験のない二代目はそれがないので、規則をやたらたくさん作って無理やり従わせようとしたり、無駄に虚勢を張ったりして孤立したり、かなり苦戦します。

リーダーとしての素質がない血族に継がせるのは、外から見るとかなりのリスクなのですが、どうしても継がせる必要がある場合は次の3つを守らせる事をお勧めします。

・朝は誰よりも早く出社し、現場で一から修行させる
・その会社でなんでも良いから1番というものを身につけさせる
・年上の部下を敬い、年下にはご飯を自腹で奢らせる

自分に厳しく、謙虚な気持ちで働いていれば、周囲が自然と持ち上げてくれます。やがて幹部の中にリーダー的な人ができ、その彼を中心に会社を運営することも可能でしょう。

逆に

「俺は神輿の上に立つべき、選ばれし人間だ」

なんて言って、あっさり神輿から引きずり下ろされるのを何度も見ました。それだけは、くれぐれもご注意下さい。

与えられた才能を何に使いますか?

2023.02.01更新

先日、今年こそは海外旅行に行こうと見積もりを取ったら、コロナ前の 1.5 倍でした。円安を差し引いても、改めてインフレを実感しました。国内旅行に切り替えようと沖縄方面を検索すると、こちらはほぼ 2 倍になっていました…。結局わずかに貯まったマイルを使っての北海道に落ち着き、安宿を渡り歩く格安旅行に。それでも大好きな馬達に会えるので楽しみで仕方ないです。

その才能を何に使いますか?

中学生の時、私に大変大きな影響を与えた先輩がいました。野球部のキャプテンで生徒会長。成績は学年ダントツ。当時のラ・サールに楽勝で合格したスーパースターでした。まぁ、お世辞にも格好良くはなかったのですが、私も肥海もこの先輩から多大な影響を受けました。

1 番教えられたのは、「人前で頑張ることは決して恥ずかしい事ではない。頑張らない奴こそ非難されるべきだ」という事でした。この年代は努力している姿を見せるのが何故か気恥ずかしく、真面目に努力する人を揶揄する風潮があったのですが、先輩は完全に逆をいっていました。

その先輩に再会したところ、就職した大手損保会社をあっさり辞めて、中学校の先生になっていました。「先輩ならめちゃくちゃ稼げるでしょうに、なんで先生なんですか?」と失礼と思いながらも聞いたところ、「俺は親にもらった才能をビジネスには使うべきでないとわかった。どうも悪用してしまう気がする。」との事でした。

そして、子供達にエネルギーを注ぐことに生き甲斐を見出し、寮長をしながら地元の悪ガキ達を指導するのが楽しくて仕方ないと語っていました。

勉強が出来ても欲に負けて罪を犯し、捕まる人はたくさんいます。逆に、学生時代の偏差値とは関係なく世の中に大きく貢献する人もたくさんいます。もらった才能を何に使うか?才能を活かしてどれだけ社会に貢献するか?人生の価値は稼いだお金ではなく、他人への貢献の量で決まるように思いますし、スタッフにも事あるごとにそのように話しています。 

追い込まれた人が勝つ
筋トレが相変わらずブームで、「パワーっ!」という雄叫びを毎日のように聞きます。筋肉は負荷をかけることで傷つき、成長ホルモンが出て、超回復する。それを繰り返すことで太くなるそうです。 

この回復の過程は生きていくことにもかなり似ているというか、そのものだと思います。私は歴史上の人物、経営者の伝記を好んで読みますが、苦労せずに成功した人は見た事がありません。私の周りにも大きな会社、多額の利益が出ている会社は数多くありますが、問題のない会社は 1 社としてないのです。経営は日々ストレスと向き合うことでもあると思います。

会社が成長していく過程ではピンチが必ず訪れます。
・幹部が裏切った
・取引先から切られた
・銀行から支援を打ち切られた
・誹謗中傷でブランドがダメージを受けた
経営していればよくある話で、私もこの 20 年ほどで色々経験しています。問題はその時どうするか?でしょう。

これは、かの稲盛和夫氏も仰るように、「困難と思われる道を選ぶ」しかないように思います。ピンチを脱した会社は、そのピンチが大きいほどその後大きく成長するものです。あの時追い込まれて、立ち向かったからこそ今がある… これもまたよくある話だと思います。

経営者が筋トレ好きなのは、負荷をかけた後の成長を体感しているからかもしれませんね。
さて、この稿がつく頃には梅も咲き出すことと思います。寒いですが、元気に頑張りましょう!

「褒めて伸ばす」は本当によいのか?

2023.01.16更新

私は朝ドラが好きでして、今回の「舞いあがれ!」も楽しみに見ています。パイロットを目指する女性の物語で、今は航空会社で訓練している姿が描かれています。

一際目を引くのが、険しい顔をした吉川晃司演じる大河内教官です。教官と聞いて風間杜夫(スチュワーデス物語)を思い出すのは私だけではないと思いますが、吉川晃司のそれは風間杜夫より遥かに無愛想で、見るからに怖いです。

とにかくこの大河内教官、まるで笑いません。そして生徒をほとんど褒めません。

しかし思うのです。だからこそ彼が褒める言葉には重みがあると。

経営の本、特にコーチングの本には「褒めて伸ばす」的なことは山ほど書かれています。しかし、必要もないのに褒める回数を増やすのはいかがなものでしょう?

スタッフは経営者が思うより遥かに敏感です。わざとらしく褒めても、「なんだよ、急にご機嫌取りかよ!」と冷めた目で見られるのがオチです。

名経営者と呼ばれた方は、なるほど褒め上手な方が多いですが、褒めてばかりだとは誰も書いていません。むしろ、「怖くて怖くて仕方なかった」「普段は優しいけど、仕事では鬼だった」と評される事が多いです。だからこそ、たまに褒められると嬉しいですし、深く印象に残るのだと思います。

「褒める」の安売りにはご注意です!

新しいことを1つで良いから取り入れる

2023.01.05更新

新年あけましておめでとうございます。
今年 4 月で 50 歳になります。感覚的には、ついこの間(27歳)まで大学院にいたのに、そこから先はあっという間です!
もう若くはないですが、体力の低下は感じませんので、今年も可能な限り動きまわりたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

新しい事を1つで良いから取り入れる

 年の初めで、今年は〇〇しよう!と目標を立てている方も多いと思います。かくいう私も色々な目標を立てていまして、仕事の面では新しいサービス開発に複数チャレンジする所存です。
 新しい事…というと、おそらくスタッフは迷惑に感じていると思いますが、組織は毎年同じ事をやっていると徐々に弱っていきます。「同じ事をしてれば良いんだ…」という雰囲気がジワジワ広がり、社長もどこか諦め気味。そして何かのキッカケでガクンと業績が落ちるのを何度も見てきました。
 そこから這い上がるのは大変な労力が必要ですし、最悪そのまま退場になることもあります。そうならないよう、毎年新しい要素を取り入れて、組織に刺激を与え、活性化する事が大切です。新しい事にチャレンジする事、変化を常態化する事で自分もスタッフも鍛えられ、組織として強くなり、結果として経営は安定します。

経営はブランドが全て

 年末年始にバーゲンに行く方も多いと思いますが、皆様は例えば洋服ならどのブランドがお好きですか?車は?鞄は?時計は?きっとご贔屓のブランドがあると思います。でもどうしてそのブランドが好きなのでしょうか?
・デザインが良い
・機能が優れている
・担当者と仲が良い
・それを身につけている自分が好き
等々、きっと色々な理由がある事でしょう。

 それら様々な要因が重なって、「このブランドを買っておけば満足する可能性が高い」要は購入後の満足度を信頼しているのだと思います。
この信頼感こそがブランドなわけです。これは何もエルメスなどの超有名な企業に限りません。皆様の企業にもそれぞれブランドがあります。
・あの会社に頼めば仕事が速い
・納期が間違いない
・提案にキレがある
・治療が痛くない
・担当者の対応が素晴らしい
などなど、経営はある意味このブランドを磨き続ける事だと言えるかもしれません。
 弊社の場合ですと、クイックレスポンス 1 時間でも早く返答することを最も大事にしています。もし弊社担当者のレスポンスが悪いと感じられたら、各支社長や私までご一報いただければ大変ありがたいと思う次第です。
 逆に、ブランドが一度毀損すると取り戻すには大変な時間がかかります。悪い噂ほど速く、大きく広まりますし、偽装、法律違反、〇〇ハラスメントなどに対する世間の目は、10 年前とは比べ物にならないほど厳しくなっています。ネットの評価で売上が大きく左右されたりもします。

自社のブランドを守り、さらに磨きをかけるのは本当に大変ですが、今年も頑張っていきましょう!