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絶対に変わらないもの?

2025.09.16更新

今年も暑いですね!と言い続けてもう20年位になるでしょうか?
今朝ニュースを見ていると、東京湾ではキレイな熱帯魚が泳いでいるそうで、逆に沖縄では水温上昇で珊瑚が死にかけているとの事。熊のニュースが連日話題になっていますが、これも餌のマスやどんぐり不足が発端になっている可能性が高いそうです。 
たった50年、いや10年ほどの間にこれほどの環境変化があるのは多分良くない事なのだろうと思いますが、ここから先10年でさらにどのくらいの変化があるのか?想像もつかないですね。

想像がつかないといえば、ビジネスの環境も同じです。かつてオックスフォード大学のオズボーン教授が「人工AIによって消える職業」を発表しました。この中には税理士も含まれるのですが、気がつけば、もう13年前になるのですね。この研究発表をもとに、2015年8月の日経新聞に、10年後(2025年)に消える職業が予測されていました。
羅列すると、
・タクシー運転手
・電話営業
・コールセンター
・経理担当
・不動産仲介
・ローンの審査員
・手縫いの裁縫員
・税理士etc 
どうでしょうか?どれも全く全滅などしていないです。タクシー運転手などは転職者が増え、むしろ人気業種になりつつありますね。

AIがこの時の想定ほど発達しなかったというのもありますが、法律の規制によって無くすことができないという側面もあります。
また、心情的、感覚的に人の方が信頼できるとか、問題が起きた時の責任の所在なども影響しているでしょう。
大きな流れでいけば、ホワイトカラーの仕事(特に作業の部分)がAIに取って代わられるのはおそらく間違いないでしょう。しかしそれが「いつ」「どのレベル」で実現するかは誰にもわかりません。しかし、CDどころか、レコード屋さんが今でも街中にあるように、変化は速いようで意外と遅いことが多い…というのが私の実感です。

 
絶対に変わらないもの?

NHKの朝ドラでは、アンパンマンの作者であるやなせたかし夫妻が描かれています。アンパンマンの誕生の裏には、絶対に変わらない正義とは何か?への葛藤があったとの事。大学時代に暇つぶしでアニメを見ていましたが、そんな深い思いが込められていたとは…。

経営にも「絶対」は無いとよく言われます。
しかし、経済的な成功に関して言えば、共通項のようなものは存在していると思います。
・経営者の努力
・お客様を喜ばせる商品やサービス
・適正な価格設定
・社員への還元
・社会的な正義

これらが良いサイクルで動いている場合は、螺旋的に経営状態、ひいては財務状態が良くなっている可能性が高いです。しかし、どれか1つが欠けると大きな落とし穴があるように思います。

私が印象に残っている20年ほど前の話ですが、ある営業に特化した企業が過去最高益を叩き出しました。その会社の朝礼に参加したことがあるのですが、さすが営業会社だけあって、まるで応援団のような大きな声で、一糸乱れぬ行動に圧倒されました。社員への還元率も高く、年収2000万円を超えるスタッフもいたと思います。

しかし、その2年後その会社は突然倒産しました。理由は訪問販売による押し売りが発覚して、エース社員が逮捕されたからです。まだSNSがない時代でしたが、テレビや新聞で大きく取り扱われたため、社会がこの会社の存続を許さなかった印象です。最近だと、広陵高校が事実上SNSの圧力によって甲子園出場辞退に追い込まれましたが、特に社会正義(コンプライアンス)についてはかなり気を配る必要があると思っています。

社会正義を守る、、、突き詰めてゆけば経営理念の遵守に辿り着きます。経営理念はその会社や組織がどのようにしてお客様の役に立つのか?の約束事です。そして、会社が大きくなればなるほど経営者の影響力は落ち、反比例して社風が会社を支配するようになります。この社風に1番大きな影響を与えるのは結局は経営理念、経営者の生きる姿勢ということになるでしょうか。これに関して、最近、安田隆夫氏(ドンキホーテ創業者)の本を読み、強く共感したのですが、それはまた次回書きたいと思います。
環境が変わるほど、技術が進歩するほど、経営理念の大切さを感じるこの頃です。

こんな会社が倒産しがちです

2025.09.01更新

帝国データバンクによると、3年連続で倒産が増加しています。目立つのは建設業、サービス業、不動産業です。

また、私が知る限り、昨今は病院(クリニックではない)の経営難がかなり深刻で、金融機関の支援が打ち切られれば閉院となる先はいくつもあるでしょう。
資材高騰、人件費高騰、後継者不在、借金過多…倒産するときには、いろいろな理由があり、しかもいくつもの要素が絡み合っていたりします。

が、私が25年近く税理士をやってきて、倒産した会社の共通項を挙げるとするならば、

・経営トップが財務に疎い
・経営者の節税思考が強すぎる
・メイン銀行を頻繁に変える
・本業をおろそかにして、副業にハマる
・後継者が甘やかされて、考えが甘い

といったところでしょうか。

これらは総じて純資産が薄くなり、しかもキャッシュが不足しがちになるのです。自己資本、中でも現預金が豊富にあれば、多少ピンチになっても銀行は手厚く支援しますし、コロナのような突発的な事柄にも耐えることもできます

逆も然りで、自己資本が薄い企業には、昨今、金融機関はかなり厳しい対応を見せますし、すぐに倒れてしまう印象です。

残念ながら、自己資本は一朝一夕には貯まりません。特に中小企業は賢く節税しながら、5年スパンで目標を立て、日々実行する必要があるでしょう。

また、後継者を甘やかしては絶対にダメです。甘やかされて尚且つ立派な人になった人を見たことがありません。その逆はいくらでもいます。くれぐれもご注意を。