2025.09.01更新
帝国データバンクによると、3年連続で倒産が増加しています。目立つのは建設業、サービス業、不動産業です。
また、私が知る限り、昨今は病院(クリニックではない)の経営難がかなり深刻で、金融機関の支援が打ち切られれば閉院となる先はいくつもあるでしょう。
資材高騰、人件費高騰、後継者不在、借金過多…倒産するときには、いろいろな理由があり、しかもいくつもの要素が絡み合っていたりします。
が、私が25年近く税理士をやってきて、倒産した会社の共通項を挙げるとするならば、
・経営トップが財務に疎い
・経営者の節税思考が強すぎる
・メイン銀行を頻繁に変える
・本業をおろそかにして、副業にハマる
・後継者が甘やかされて、考えが甘い
といったところでしょうか。
これらは総じて純資産が薄くなり、しかもキャッシュが不足しがちになるのです。自己資本、中でも現預金が豊富にあれば、多少ピンチになっても銀行は手厚く支援しますし、コロナのような突発的な事柄にも耐えることもできます。
逆も然りで、自己資本が薄い企業には、昨今、金融機関はかなり厳しい対応を見せますし、すぐに倒れてしまう印象です。
残念ながら、自己資本は一朝一夕には貯まりません。特に中小企業は賢く節税しながら、5年スパンで目標を立て、日々実行する必要があるでしょう。
また、後継者を甘やかしては絶対にダメです。甘やかされて尚且つ立派な人になった人を見たことがありません。その逆はいくらでもいます。くれぐれもご注意を。
PROFILE
Takuma Suga
代表社員税理士
菅 拓摩
はじめまして 福岡から長崎までわりと広域に活動している税理士です。 社員300名いますが、経営者としても、税理士としても修行中です。