これからの時代を生きぬくクリニック経営手法【Vol.1】 02
2011/03/30
クリニックを経営している多く院長や奥様からよく聞く言葉です。月曜日から土曜日までは診療、日祝日は研修。年々患者は増えているのにお金は増えない。顧問税理士からは、「今期も素晴らしい業績ですね。税金もすごい額ですが...」と告げられた先生も多いことと思います。
お金を手元に残すためには、その原因を探り、対策を打つ必要があります。その「原因と対策」をご紹介していきます。対策を打つことで余裕資金ができれば、新しい医療機器を買ったり、生活が豊かになります。
原因の多くは借入の仕方と利益の出方によるものです。毎月迫ってくる返済額と利益額のアンバランスが院長を苦しめています。
① 可能な限り、長い期間をかけて返済する
世の中で一番お金が貯まる方法は「借りたお金を返さないこと」ですが、これはもちろん約束違反。その次にお金が貯まる方法は、「借りたお金をゆっくり返すこと」です。基本的に、医療機器等の借入期間の限度は、法定耐用年数までですが、それよりも長く期間で借りられる場合もあります。その方法は最下部に記載している方法にてお問い合わせください。
「利息の金額が高くなって損するじゃないか!?」と言われる方もいらっしゃいますが、利息は経費となり、その分税金も安くなります。利息を払うより、元金を返済する負担感は倍以上に大きいのです。
② 最初に元金返済の据え置き期間を設ける
借りてから、数か月~①年程度経ってから返済を始める方法です。医療機器を購入したからといってすぐに収入は増えません。治療の現場で使って請求を行い、診療報酬が入ってくるのはその2か月後。返済を早めるほど、資金繰りが苦しくなります。
据置期間を設けるには、金融機関にその意思を伝える必要があります。事情を分かってもらえれば、意外とすんなりOKしてくれます。
③ 複数の借入契約を一つにまとめる(一本化)
複数の借入契約を一つにまとめて、改めて返済を開始することで、借入返済期間を長くすることができます。実例として「図1」のようなことが可能です。ですが、この方法にはプロのルールがあります。強引に一本化を進めようとすると金融機関も困りますので、モメたくない場合は弊社までお問い合わせください。
④ 枠融資(当座借越契約)を利用する
好きな時に、あらかじめ設定した金額まで借りる方法です。契約期間中は、利息の支払いだけで元金の返済がないため、大幅に資金繰りが向上します。
初めて聞いた方もおられると思いますが、一般企業では頻繁に利用されています。この制度をクリニックでも利用できることは、実はほとんど知られていません。
枠融資を利用すれば、お金に余裕ができて返したいときに返すことができます。返済額が多いときには返さず、余裕があれば返すというイメージです。
借入交渉の中では、比較的難易度の高い契約形態です。毎期利益を出して良い業績を金融機関にアピールする必要もあります。
⑤ 借入の利率の交渉をする
開業時は「とりあえず貸してもらえれば何でも良い」ということで、高い利率でも仕方なく契約しているケースが多々あります。しかし、業績が伸びて安定している今、同じ利率を支払う必要はありません。
実例 借入残高1億5000万円 返済期間15年 利率3.5% →1.5% 年間300万円の支出削減に成功
利率は、医院の利益と自己資本(貯めた財産)の状況が多分に影響します。「当クリニックは、毎月返せるだけの利益をキチンと出しています。貯蓄も十分にあります」とアピールする必要があります。これにはテクニックが必要です。また、金融機関側から見ると、利息は売上です。それをわざわざ「金利相場が下がってますので、貴医院の利率も下げますよ」とは言ってくれません。院長の方から「今のうちの経営状態を評価してほしい」といって交渉をしてみましょう。
5つの借入の仕方をご紹介しました。【図2】では、ご紹介した①から⑤の対策を、資金繰りへの効果と難易度として表しています。全てが金融機関との交渉によって可能になるものです。良い契約に変更したり新たに結ぶには、一定のルールがありますので、詳しくはお問い合わせください。

「offtime」連載を記念しまして、無料相談メール専用ラインを設けました。
冒頭の「頑張っているけど、お金が残らない」というお悩みをお持ちの方や、今回の内容について詳しく知りたい方は気軽に下記のアドレス宛に送ってください。ご相談をお受けした後、実際に金融機関との交渉をご希望される方は、現在までの決算書又は確定申告書、借入契約書等を見せていただいて進めていきます。まずは無料相談メールをご活用下さい。
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