労務人事通信 ~シリーズ1~ 労働時間
2009/02/01
経営を行っていく中ではいろいろな問題が出てきます。何といってもまずは資金がきちんと足りているか、いわゆる資金繰りの問題でしょうか。あるいは問題社員の悩みでしょうか。いずれにしても日々予想もしない問題が発生します。それに対処していかれる経営者の方々のお役にたてればと思い、経営に必要な法律などについてこれから少しずつご紹介してまいります。今月は労働時間についてのはなしです。
労働時間というのは言うまでもなく、企業が賃金を払って買い上げる時間のことですね。買う方が使用者、売る方が労働者となります。売る方は少しでも高く売りたい、買う方はよりよい品質のものをできるだけ安く買いたい、つまり商取引なのです。モノを仕入れることと人を雇うこととの違いは、単なるモノであれば売買金額は買い手と売り手で自由に決めることができますが、労働時間という商品は最低価格(最低賃金・最低保障)と量(法定労働時間)に制約があります。この制約を決めているのが労働法という法律です。そして労働時間という商品の売買契約を労働契約といいます。
顰蹙を買う表現をしてしまったかもしれませんが、なんと言われようと「雇用関係」は労働時間を商品とする売買契約であることに変わりはありません。もし、買うのが「労働時間」でなく「能力・成果」であればそれは「請負契約」になるでしょう。
しかし労働契約(もしくは雇用契約)の中に労働時間とともに能力も含まれていると考えるなら、これは労働時間でなく「労働力」というべきです。
何を言いたいかといいますと、人を雇うときに確認しなければならないことはいま購入しようと思っているのは何か、人の「時間」なのか「力」なのかということです。
またもう一つ確認すること、それは労働者が売ろうとしているものは「時間」なのか「力」なのか。そこを承知しないままに契約を行うと時間が経つほどにお互いの不満、ストレスの原因となります。残業代の問題などはまさにここです!!
売る方は時間、買う方は力、つまり能力、成果であったとすれば、労働者はかかった時間分を請求し、使用者はその時間内の成果に満足できない場合残業代なんか払えるものかとなりますよね。このときに解雇の問題まで登場することも多いわけですが、能力がないことを理由として解雇する場合に、「能力なんてそもそも最初の契約になかった、私は就業時間を勤務することを約束しただけ」などということがないようにしたいものです。笑い話のようですが何となく「そうだよね~」と納得してしまいませんか?
一般的な人の生涯賃金は1億円以上といわれます。人の採用は大きな投資であり買いものです。大きな買い物をするときは保証書も必要です。雇用契約時には身元保証人もお忘れなく。
友永社会保険労務士事務所 所長 友永 礼子
労働時間というのは言うまでもなく、企業が賃金を払って買い上げる時間のことですね。買う方が使用者、売る方が労働者となります。売る方は少しでも高く売りたい、買う方はよりよい品質のものをできるだけ安く買いたい、つまり商取引なのです。モノを仕入れることと人を雇うこととの違いは、単なるモノであれば売買金額は買い手と売り手で自由に決めることができますが、労働時間という商品は最低価格(最低賃金・最低保障)と量(法定労働時間)に制約があります。この制約を決めているのが労働法という法律です。そして労働時間という商品の売買契約を労働契約といいます。
顰蹙を買う表現をしてしまったかもしれませんが、なんと言われようと「雇用関係」は労働時間を商品とする売買契約であることに変わりはありません。もし、買うのが「労働時間」でなく「能力・成果」であればそれは「請負契約」になるでしょう。
しかし労働契約(もしくは雇用契約)の中に労働時間とともに能力も含まれていると考えるなら、これは労働時間でなく「労働力」というべきです。
何を言いたいかといいますと、人を雇うときに確認しなければならないことはいま購入しようと思っているのは何か、人の「時間」なのか「力」なのかということです。
またもう一つ確認すること、それは労働者が売ろうとしているものは「時間」なのか「力」なのか。そこを承知しないままに契約を行うと時間が経つほどにお互いの不満、ストレスの原因となります。残業代の問題などはまさにここです!!
売る方は時間、買う方は力、つまり能力、成果であったとすれば、労働者はかかった時間分を請求し、使用者はその時間内の成果に満足できない場合残業代なんか払えるものかとなりますよね。このときに解雇の問題まで登場することも多いわけですが、能力がないことを理由として解雇する場合に、「能力なんてそもそも最初の契約になかった、私は就業時間を勤務することを約束しただけ」などということがないようにしたいものです。笑い話のようですが何となく「そうだよね~」と納得してしまいませんか?
一般的な人の生涯賃金は1億円以上といわれます。人の採用は大きな投資であり買いものです。大きな買い物をするときは保証書も必要です。雇用契約時には身元保証人もお忘れなく。
友永社会保険労務士事務所 所長 友永 礼子


