労務人事通信 ~シリーズ2~ 採用
2008/03/01
今月のテーマは3月にふさわしく「採用」です。
採用には採用する前と採用を決定するとき、そして採用後、それぞれの手続きがあります。採用前は大まかに言って募集、採用試験(採用面接を含む)、採用決定通知までの手続きです。まず、募集に際しては差別が禁止されている事項についての注意です。たとえば性別や年齢。女性のみあるいは男性のみ、若い人に限る、年齢は○○歳までなどと制限して募集することは原則として禁止されています。ただし職種によっては男性または女性にしかできない仕事もあります。例えば女性寮の寮母さんなどは女性に限る仕事として女性限定の募集をすることができます。年齢についても限定的に制限することができる場合があります。たとえばその技術を継承させるために若い人を求めたい場合などです。しかしこれらはいずれもかなり限定された場合ですから注意してください。
では応募者の選定にあたって注意することはどんなことでしょうか。募集には上記のような制限がつきますが、応募者の中から採用を決定するのは企業の自由です。その会社に必要とされる条件を明確にしておきましょう。その結果、若い人に決定したとか、男性だけになってしまったというのはあくまで結果としてあることです。
さて、採用者が決定しますと採用決定通知を出すことになります。これは口頭でも文書でも構いません。それによって応募してきた人が了承すれば労働契約成立です。労働契約が成立すると企業には雇用の責任が発生します。その後は企業側から一方的に契約を解除できません。解雇の手続きを取らねばならなくなります。実際に働いてもらうのは後でも契約自体は効力が発生しているからです。この期間が採用内定期間です。昨今話題になっている「内定取り消し」はこの期間に業績などが悪化して採用取り消しの通知を出している企業が増えている問題ですね。新卒者の場合などは前年に内定し実際に勤務するのは翌年ということが一般的です。この場合に企業が内定通知を出した後入社誓約書をとっていることが多く、その時点で雇用の契約が締結されているものとみなされますので、採用取り消しが自由にできなくなります。
採用後の手続きは重要です。正式な雇用手続きとも言えますが、このときに在職時はもちろん退職時の約束もきめておきましょう。どういうときに退職になり、その時はどのような書類提出をし、どのような後始末をして退職しなければならないかなどの約束事は入社時に言っておいてください。それを文書で残しておくのが入社誓約書であり、就業規則です。退職後でも、してはならないことも含めて入社時に約束してもらってください。私は「退職時のトラブル防止の準備は入社時に!」とお願いしています。
友永社会保険労務士事務所 所長 友永 礼子
採用には採用する前と採用を決定するとき、そして採用後、それぞれの手続きがあります。採用前は大まかに言って募集、採用試験(採用面接を含む)、採用決定通知までの手続きです。まず、募集に際しては差別が禁止されている事項についての注意です。たとえば性別や年齢。女性のみあるいは男性のみ、若い人に限る、年齢は○○歳までなどと制限して募集することは原則として禁止されています。ただし職種によっては男性または女性にしかできない仕事もあります。例えば女性寮の寮母さんなどは女性に限る仕事として女性限定の募集をすることができます。年齢についても限定的に制限することができる場合があります。たとえばその技術を継承させるために若い人を求めたい場合などです。しかしこれらはいずれもかなり限定された場合ですから注意してください。
では応募者の選定にあたって注意することはどんなことでしょうか。募集には上記のような制限がつきますが、応募者の中から採用を決定するのは企業の自由です。その会社に必要とされる条件を明確にしておきましょう。その結果、若い人に決定したとか、男性だけになってしまったというのはあくまで結果としてあることです。
さて、採用者が決定しますと採用決定通知を出すことになります。これは口頭でも文書でも構いません。それによって応募してきた人が了承すれば労働契約成立です。労働契約が成立すると企業には雇用の責任が発生します。その後は企業側から一方的に契約を解除できません。解雇の手続きを取らねばならなくなります。実際に働いてもらうのは後でも契約自体は効力が発生しているからです。この期間が採用内定期間です。昨今話題になっている「内定取り消し」はこの期間に業績などが悪化して採用取り消しの通知を出している企業が増えている問題ですね。新卒者の場合などは前年に内定し実際に勤務するのは翌年ということが一般的です。この場合に企業が内定通知を出した後入社誓約書をとっていることが多く、その時点で雇用の契約が締結されているものとみなされますので、採用取り消しが自由にできなくなります。
採用後の手続きは重要です。正式な雇用手続きとも言えますが、このときに在職時はもちろん退職時の約束もきめておきましょう。どういうときに退職になり、その時はどのような書類提出をし、どのような後始末をして退職しなければならないかなどの約束事は入社時に言っておいてください。それを文書で残しておくのが入社誓約書であり、就業規則です。退職後でも、してはならないことも含めて入社時に約束してもらってください。私は「退職時のトラブル防止の準備は入社時に!」とお願いしています。
友永社会保険労務士事務所 所長 友永 礼子


