設立にあたって
時代がかわり、税理士、ひいては会計業界は大きく変わらなくてはなりません。中小企業の平均寿命が10年を切る時代において、大切なのは過去の数的な処理でなく、過去を分析し、そこから得られる未来を共有し、戦う経営者の皆様をサポートすることであると強く思う次第です。
我々アップパートナーズは、クライアントの「身近な税理士事務所に総合的なサポートをしてほしい」というご要望にお応えするため、二つの会計事務所グループが2008年9月1日をもって経営統合をして、誕生いたしました。その結果、社員税理士4名、顧問税理士6名、社会保険労務士、中小企業診断士といった中小企業経営に関わる業務をワンストップでお受けする体制を取っております。また、社内に各種経営コンサルタント(医科、歯科、IT、企業経営、旅館、飲食、マーケティング、助成金等)を配置し、身近なサポーターとして中小企業の業績アップに貢献する体制作りをとっております。
我々は、クライアントの未来創造に全力を尽くします。そのために、今後も必要な資格、人財、ネットワーク、各人のスキルを充実させ、地域社会の発展に貢献することをここにお約束いたします。
ごあいさつ
初秋の頃となりましたが皆様お元気でしょうか。ニューヨークの世界貿易センタービルのテロから10年、東日本大震災と福島原子力発電所事故から半年、9月のマスコミにはこの二つの事件事故の報道がたくさんありました。月日が経つのは本当に早いものですが風化しないように私たちは心にとどめておきたいものです。
立場を尊重し感謝する組織に
3月3日は「桃の節句」ですが9月9日は「菊の節句」でした。健康を祈願する節句として京都では今も催されています。菊は生命力が強くて多雨の年でも日照りの年でも変わらず美しい花を咲かせます。春の桜が満開してから間もなく散るのとは対照的です。中国伝来の菊は日本で品種改良され、大菊、中菊、小菊、と大別され様々な色と形を見ることができます。秋から初冬にかけて咲く野菊にも心を奪われます。
花は見る人に美を感じさせ、時に感動と喜びを与えます。花には葉があり茎があり根があります。根は土から水や養分を吸い茎をつくり葉を出して花を咲かせます。そして花は花粉を出して子孫を残しています。それぞれが機能して生命連続性を維持しています。
私たちが働いている組織も同じように根、茎、葉、花にあたる部門があります。営業(販売)・購買・総務・経理・IT・企画、等々のそれぞれのセクションが経営理念と行動指針を理解して、一致団結して事業を推進していくことで経営の成長と継続性が可能になります。これはすべての業種に共通することです。顧客と接する表舞台の部門だけで組織が動くのではありません。裏で舞台を支える根の部門が軽視される組織では足元が脆弱になります。売上を担当する営業、仕入商品を担当する購買、資金を担当する経理、組織全体を担当する総務、組織の情報システムを担当するIT、組織のビジネス方針を担当する企画、それぞれの立場を尊重し感謝する組織にすること、まさに経営者の仕事です。
10月の長崎は「くんち」一色です。長崎っ子の私は年甲斐もなく「くんち」の季節には心が躍ります。特に今年は一番人気の樺島町の「コッコデショ」が7年振りに出ます。ぜひ「くんち」見物に長崎にお出かけください。また新しく生まれ変わった佐世保の「ハウステンボス」も一見の価値があります。
読書の秋です。超多忙の経営者の皆様には「1時間でわかる図解ドラッカー入門」がお勧めです。秋の夜長に如何でしょうか。
アップパートナーズグループは税務会計業務のほか経営に関係する様々な業務を皆様に提供しています。今後ともよろしくお願いいたします。
(「UP!」2011年10月号掲載)
皆様こんにちは。私もすっかりアラフォーに突入。1年経つのがとても早く感じられます。
今年を振り返りますと、東日本大震災、福島第一原発問題、欧州の金融危機、先島問題、TPP参加の是非等、忘れることができない、或いは今後に大きな影響を与えるような出来事が数多くありました。なでしこジャパン、ソフトバンクホークスが優勝するなど、とても嬉しいニュースありましたね。
来年に目を向けますと、金融円滑化法の廃止(3月予定)、医療・介護保険のダブル改定など、皆様の経営に大きく関わる事案が現在審議中です。消費税増税も秒読み段階に入っていると報じられております。厳しい経営環境ではありますが、気持ちだけは前向きでありたいと思います。
頼りになる社長
先日、水サーバーの販売を行うA社長と会食する機会がありました。A社長は、社員200名の企業のトップで、普段はゴルフや旅行など大変多趣味な方です。
たまたま居合わせた隣の紳士が、「A社の主力商品の価格は?私の自宅にも設置できるかな?」と尋ねた所、即座に、「4980円です。しかし、一定量お飲みにならないなら、カートリッジよりもタンク交換方式の方がお得です。他には水素を取り入れた健康志向のものもありますよ」と答えておられました。
その説明の仕方がとても的確で内容的にも親切だったため、その紳士は初対面にも関わらず、とても好印象を持たれたようでした。後でわかったのですが、その紳士は地元の大企業の経営者でした。
A社長に
「ゴルフだけではなくて、ちゃんと仕事をしておられるのですね(笑)」
と伺った所、笑いながら、
「当然の事ですが、自社にある(数百の)商品については全て把握していますよ。普段は後方にいても、いつでも最前線に出る実力がないと社員にナメられますからね。ある意味、社員と競争ですよ!」
とのこと。
社長が社員と競うのは良くないという考え方もありますが、切磋琢磨して実力を磨いておくのは決して否定されるべき事ではないと思います。私も、普段はともかく、ここぞという時に頼りになる、戦闘力のある経営者でいたいものです。
財務に関心を!
ワタミグループ会長の渡邊美樹氏は、若い頃、資金繰りに窮して会社を潰しかけた経験があります。その時の教訓が今に活きているそうです。その渡邊氏が、
「経営において最も重視すべきはEBITDAと債務償還年数、そして自己資本比率である」と仰ってました。
EBITDA(債務償還利益)は、営業利益に減価償却を加えたもので、借入返済をする余力の事をいいます。借入総額÷EBITDA=債務償還年数なのですが、これは10年以内が適正値と言われています。
これらの数値で、自社の借入を何年で返せるか? 過大投資、利益過小ではないか? いつもチェックしているわけです。結果として適正利益が出ていれば、自ずと自己資本比率は高くなり、経営安全率が高まります。
慎重になり過ぎる必要はないでしょうが、財務に関心のある社長は、経営上大怪我をしない傾向にあります。また、会社全体の利益を常に意識する事で、日々の行動が変わります。行動が変われば、結果も自ずと変わります。
前述のA社長も、財務や税務にとても関心のある方で、事あるごとにセカンドオピニオンを求めてこられます。皆様におかれましても、試算表や決算書について疑問点等ございましたら、遠慮なく御質問いただければと存じます。
最後になりますが、本年も皆様には大変お世話になりまして、心より感謝申しあげます。来年の一層の尽力をお誓いし、小稿の締めとさせて頂きます。ありがとうございました。
「UP!」2011年12月号掲載
朝夕はひときわ冷え込むようになりましたが、皆様おかわりありませんでしょうか。
来年の計画と資金調達
徐々に年の瀬が迫って参りました。この一年は皆様にとって、どのような一年だったでしょうか。法人の場合は決算期が一年の節目ではありますが、それでも年末というのは一年を振り返るには良い時期だと思います。ましてや個人事業の方は事業年度の終わりでもあります。少々早いですが、そろそろ1年間を振り返り、来年の計画を考えてみてはいかがでしょう。
今年は3月に東日本大震災が発生し、九州でも間接的に色々な影響がありました。資材の不足に備えた予防的な仕入れ増加、消費マインドの低下による売上減少、逆に特需的な売上増もあったかもしれません。来年の計画を考えるためには、これらの影響が今年限りのものなのか、それとも来年も影響があるのかを見極め、選別しなければならないでしょう。これまで、漠然と前年の数字を持ってきて来年の計画としていたかもしれませんが、今年の数字は特殊な環境下での特殊な成績かもしれないのです。このような状況で来年の計画を立てることは、ビジネス環境や自社の営業力、同業他社と比較しての優位点と劣位点などについて考える良い機会ではないでしょうか。
さて、年末といえば買掛金や未払金の支払い、冬の賞与資金など、資金需要が増える時期です。資金繰りが厳しくなり、融資を必要とする場合も出てくるかもしれません。実際に借り入れを行うかどうかは別にしても、検討は早めに行っておいたほうが無難です。
資金調達を行う際は、銀行からの借り入れが一般的でしょうが、国や市町村の融資制度を活用すれば好条件で借り入れができる可能性があります。しかし、すでに利用された方はご存知かと思いますが、各県ごとに多様な融資制度があり、頻繁に変更されるので、どのような融資制度があるか調べるだけでも大変です。
中小企業基盤整備機構が運営するJ-Net21というウェブサイトに「資金調達ナビ」というページがあります。目的や地域を指定すれば、利用可能な融資制度を表示してくれる便利なサイトです。利用できる融資制度が見つかるかもしれませんので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
季節の変わり目は体調を崩しがちです。インフルエンザのシーズンも始まります。皆様、体調には十分お気を付け下さい。
資金調達ナビ
http://j-net21.smrj.go.jp/srch/navi/
「UP!」2011年11月号掲載



